連絡版 No959

今年の一言(令和4年)

「伴走者」
                                  総合施設長 茅野 隆徳


箱根マラソンの感動

令和4年1月10日

 お正月の風物詩、大学対抗箱根マラソンを楽しみにしている人は多いと思いますが、今年は名物監督の率いる青山学院大学がいろんな記録を更新しての優勝でした。
 2日間の若い選手のドラマは感動を呼ぶものでしたが私はこの2日間、選手のすぐ横を並走する伴走車から選手に向けての原監督の言葉が、声のトーンやリズムがとても気になりました。選手からもその後のインタビューで監督の声が、言葉が勇気やエネルギーをもらい、うれしく気持ち良く走れたとの感想が聞かれました。
 確かに監督の言葉に答えるかのように、タイムが伸びたり縮まったりする光景は監督と 選手の信頼関係や選手の経過や本人の状態を正確に把握しての伴走だと見入ってしまいました。
 不思議なことに選手と監督、競技の勝敗は確かにありますが、2日間にわたる長時間の視聴率は見ている私たち自身が「かっこいいよ–」「いいよ!いいよ!」「新記録が出るよ!」など聞いていて、心地よい言葉が私たち自身も選手のように体中に熱いエネルギーが駆け巡る実体験をしていると気付きました。
 あの晴れ舞台の大会に出るだけでも血の滲むような苦難は当然ですがその上に本人がうれしいと思う言葉、周りの聞いている人が心地よい言葉が奇跡や感動を呼ぶのだと思うと今年の箱根マラソンは今年の一言の「伴走者」の意味を考える年初めの「お年玉」だったと思いました。
 伴走者の条件は、相手をよく知りやさしい、心地よい言葉が大切ですね。私たちは日々どんな心地よい、やさしい言葉を使っているか10個上げて見ましょう。

   

   

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