今年の一言(令和4年)
「伴走者」
総合施設長 茅野 隆徳
弥生 三月
令和4年3月7日
三月に突入です。コロナ感染症が日常的に生活の一部になり、三回目のワクチン接種と3度のPSR 検査を行うなどコロナ禍のストレスはマックスだと思います。そんな中各施設にはひな人形が飾られ春の訪れを知らせてくれています。
季節を感じる余裕もなく、明日をも想像できないコロナ禍。ひな人形の前で写真を撮ったり、ひな祭りの歌が聞こえるなど春を楽しむ姿がありました。コロナ禍で息が詰まる様な毎日の中、こころが温かくなる笑い声や明るい笑顔が見受けらえています。私自身もうれしくなる光景です。
季節は正確に春を迎え、風は体にささる冷たさですが、日差しは随分と長く私たちを照らしてくれるようになりました。その日差しに急き立てられるようにリンゴ農家の私は剪定作業を始めました。運動不足の冬から重い腰を上げて、リンゴの幹にノコギリを入れると切り口からは春の水分が滴り落ちてびっくりです。もうリンゴは春の活動に入り根から水分を吸い上げ幹から枝へ、枝から芽に新しいいのちを吹き込んでいました。
私は1月2月、寒さとコロナを言い訳に動かず本来ならばリンゴが水分を吸わないうちに剪定をしなければならなかったのに、こうして動き出したいのちにダメージを与えてしまっている事を、切り口から吹き出る水分を見て可哀そうになってしまいました。
やるべきことやタイミングを自分の都合で先送りして、今年の収穫に影響が出ないか心配になってしまいました。
私たちの仕事も年度末を迎え、新年度に向けての準備が遅れ気味ですが新しい年の運営に支障がない様に準備を進めたいと思います。