連絡版 No972

今年の一言(令和4年)

「伴走者」
                                       常務理事 茅野 隆徳

4番目の脅威 コンプライアンス(法令遵守)
                                          令和4年4月1
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 4月1日新年度の辞令交付を行いました。今年は新規採用2名、昇格者7名の辞令を直接お渡しすることができました。コロナ禍の中対象者を限定し少数での式典となりましたが新年度がスタートしました。
 その中で私からは新しく仲間入りした新規職員の皆さんには、まず通勤に、職場になれることから肩の力を抜いてくださいとお話をしました。反対に昇格者のみなさんには法人機構の大きな変革の中で次の法人を担って行く方には私たちが今直面する課題をお伝えしました。それは地震や水害などの自然災害、長期化する感染症、そして地球規模で影響の出ている戦争問題。その陰に私たち社会福祉法人がこの4つ目の脅威としてコンプライアンス(法令順守)の話をさせてもらいました。
 外なる脅威は自然災害や感染症、そして戦争であるならば私たちの内なる脅威はコンプライアンスです。こんな騒がしい中でも新聞の紙面には社会福祉法人、医療法人、学校法人、大きな企業の不正や不祥事。虐待、セクハラ、パワハラの人権侵害が報道されています。
 私は辞令交付の挨拶の中で、今までは施設で働く私たちは「大変なお仕事をして偉いですね」と無条件に認めてもらい褒られました。でも今、社会は私たちに「何をしてくれるの?」「ちゃんとやっているの?」という厳しい視線と声を向けられていることを意識しなければと思います。
 現実、障がい者施設で虐待が起き、大きな大学の幹部の不正が公表されると「ちいさがた福祉会は大丈夫?」の声に変わってきています。その為に法人運営は公表・開示を基本とし、正確に起きている事を伝える努力をしてきました。結果的に法人にとってマイナスな事も正確に伝えることで理解と協力に変わる経験をしてきたのも事実です。「誠実に勝る試練はない」と新年度をスタートするにあたって確認したいと思います。

  

   

   

   

   

 

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