連絡版 No978

今年の一言(令和4年)

「伴走者」
                                      常務理事 茅野 隆徳

季節は正直
                                         令和4年5月23日

 朝、こころの利用者さんとあいさつを交わしていると「おはよう」の挨拶だけでなくいろんな話題が出るようになって来ました。はじめは緊張したり言葉を選んだり月並みな挨拶だったり、また反対に我慢していた気持ちを投げかけて来ることもありましたが二か月も過ぎ最近は窓の外を見ては「レタスを採って来て」とか、「ウリを採ってきて漬けてやるから」と季節を見て感じての話題が多くなって来ました。
 私も水が張られた田んぼを見て田植えの段取りを考えたり、新緑の緑の変化にりんごの摘果が気になります。きっと利用者さんも移り行く季節を目や耳や風や音で感じているんだと改めて思いました。そういえば四月初めて利用者さんと挨拶を交わした頃に比べると心なし利用者さんが新緑の若葉のように元気な表情に見えてきます。
 冬の寒さにじっと耐え、春の到来でいち早く大地から水を一杯吸い上げ、太陽の強さと共に一気に葉や花を開かせる活力がこの季節にはあります。利用者さんは体で感じているんだと思います。
 農作物は今のところ遅霜や大雨の心配も無く、季節の優しさで順調に育っています。利用者さんもこのまま穏やかに夏を乗り切り、秋を迎えてほしいと思います。そんな頃には血圧を心配する私のために塩を使わないウリの漬物が利用者さんと出来たらいいなと願っています。

  

 

  

  

 

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