今年の一言(令和4年)
「伴走者」
常務理事 茅野 隆徳
言霊(ことだま)
令和4年7月18日
夏のイベントを前に今週は少しこころのあいさつ回りをご無沙汰してしまいました。
ユニットによっては先週土日から5日間ぐらい言葉を交わさずにいたことになりますが、ビックリするほど反応、表情が変化していることに気が付きました。中には4月初めて出会った時に戻っての帰宅願望や漬物にこだわる言葉を繰り返し苦しそうでした。そのほか「声が聞こえなくて寂しかった。声が聞こえると安心する」中には「どこかに浮気に出かけて居たのか!」と怒り出す人もいました。
利用者さんがよく口にする「話がしたい」「話す人がいない」「話しても伝わらない」「話しても帰ってこない」という言葉について少し考えてみました。実際の場面ただ一方的に話すのではなくそこに一緒に共有する時代や経験が必要になってきます。
あの頃は、あの家は、あの人は・・・それをみんなが共有することは難しいと思いますが、あの時代は知らないかもしれないが 、そんな人は知らないが目の前のその人の言葉に真摯に向かう。発する言葉に誠実に向かい合うと心がつながると思いました。事実昨日は、家に帰って漬物をすると言っていた利用者さんが、「話が出来て案心した。みんなとも話して行って」と心が通じた会話が出来ました。
言葉には伝える役割や効果はありますがそれにも増して、感じる共感、魂の響き会う共鳴の役割も大きいと思いました。短い言葉でも魂を込めたメッセージならば必ず言霊となって相手に届けられると信じて自分の言葉に責任をもって接して行きたいと思いました。