連絡版 No994

今年の一言(令和4年)

「伴走者」
                                      常務理事 茅野 隆徳

秋の七草
                                          令和4年9月12日

 みなさんは御存じですか、サンテラスホール西側のこころに向かう通称「なかむら道」の歩道に今、秋の七草が咲いていることを。
 秋の七草 すすき・なでしこ・ふじばかま・ききょう・おみなえし・はぎ・くず。言えても花や姿は浮かぶでしょうか?車で通りすぎることの多い直線の道ですので見落とすことが多いと思いますがなぜかこの道、華やかな花壇を飾る洋花でなく日本の野に咲く花が植えられています。
 機会があり一人花たちを眺めていた時、いつか見たサンテラスホールの正面上に飾られている丸山挽霞の絵が浮かんできました。郷土の画家丸山晩霞はたくさんの風景画と植物画を残していますがサンテラスには秋の七草が鮮やかに描かれています。折しも先週9月10日は中秋の名月、十五夜でした。今年は浅間山から大きく昇る明るい月に出会うことが出来ました。ここ数年コロナ禍で月を見上げることも忘れていたのでなぜか優しい気持ちになれた気がしました。
 この道が、正解かどうかは分かりませんが、島崎藤村の「千曲川のスケッチ」で藤村が祢津に住む画家丸山挽霞に会いに田中の駅から野の道をまっすぐ上る文章を、私はこの道と勝手に決めているので今日のこの月、この花そして自分自身も夢の世界に遊ぶ一枚の絵になった気がしてとてもうれしかったです。
 いつだって、どんな時だって自分が主人公になれる時はある。それは自分自身のこころの中に美しいものを見る目と、将来に描く希望があればそれがスター、主人公です。
 これから始まる敬老会もどうぞ利用者おひとりお一人に花を飾り月のスポットを当てて唯一無二の主人公にしてあげてください。

  

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人