今年の一言(令和4年)
「伴走者」
常務理事 茅野 隆徳
地域清掃のお返し
令和4年10月10日
去年の初冬、月いちの地域清掃でフォーレスト周辺の街路樹が一斉に葉を落とし路肩に積もっている落ち葉を軽トラ一杯もらってひと冬かけて腐葉土を作りました。これには目的がありコロナ禍が終息したらこの腐葉土でここ数年私が取り組んでいる菊づくりをデイの利用者さんと挑戦したいとの思いから土も地域清掃と組み合わせて計画をしてみました。
落ち葉はひと冬の寒さと菜種かすやこぬかとの相性で完璧な腐葉土になりました。春先に親株の菊から差し芽をして50株ほど用意をしました。これをカッコよく言えば「園芸療法」ガーデンセラピーとしてコロナ禍で閉じこもりがちだった心とからだをリフレッシュ出来たらいいなと思ったからです。
しかし予定通りには行かないのが世の常で、我が家で私が出来る範囲で育てた菊がつぼみを付けてくれました。まだまだ素人の範囲ですが、私にとっての「園芸療法」にはなったと思っています。
改めて今回の原点である地域清掃を振り返ると個人的には、さんらいずホール開所一年を過ぎたころから、さんらいずから福祉センターまでの歩道を掃除するのが毎朝の日課にしてわざわざ地域の人たちにさんらいずホールをアピールする思いもありよく市民病院の職員に声をかけられ、時として利用者も一緒に手を出してくれて名物にもなっていました。
介護に移ってからはまさしく、利用者確保と法人のイメージアップするためにケアマネのみなさん中心で定期的に行い顔の見える関係づくりを心掛けました。ただ私は後のケアマネさんとのお茶会が私はとても楽しみでした。開所間もない和光では田中商店街の一員として地域にとけ込めたと思っています。
続けて来た地域清掃は、ただのごみ拾いでなく、あのお揃いのオレンジガウンが定着したように、地域の行事でも災害の時でも、何かあったらちいさがた福祉会の人が来てくれる、居てくれるというひとつの証になったと思っています。
だから地域で出た落ち葉でたい肥を作り、地域から集まってくれた利用者のみなさんに秋を楽しんでいただき、ちいさがた福祉会の施設を利用してよかったと、生きていてよかったと思ってもらうために各施設につぼみが開いたらお届けします。